昔々じゃないあるところ… 都内も都内
日本で2番目に長い商店街の近くの話
和のお稽古Ａ先生は昭和１１年生れ
母セツ子８１歳より １つ年上でいらっしゃる
初めてお目にかかってから１０年が過ぎた・・・
腰を痛めたり 目の手術をなさったりと まぁ御年相応の老人力きさはー
しかし お若くて お綺麗でいらっしゃるＡ先生
お酒も召し上がるし オシャレも大好き Ｔ田明さんやＥ子能収さんと
麻雀を楽しまれたりと交遊関係も広い
このＡ先生・・・・ １０歳年上のお姉さまの介護していらっしゃる
お姉さまは独身 『老々介護』の典型だ
５年前・・・ 私が亡父の介護をスタートした時に、お節介を承知で
お姉さまの介護申請を強くお勧めした
当時８０代半ばだったお姉さま入退院を繰り返し 看病でお稽古もままならないと Ａ先生がこぼしておいでだったからだ
Ａ先生もお姉さまも世事に疎く 介護保険をあまりご存知なくて
私はとにかく申請のお手続きを進めた
介護施設直行！とはならず まずはお姉さまがＡ先生と同じマンションの違うフロアにお部屋を借りて 在宅介護のスタート
先生のご子息がマンションの保証人となった
お姉さまは家賃収入 月３０万円を生活費としていらっしゃる
年金は未加入でいらした
しかし月３０万円とは 大手企業にいらした男性と同等だ
羨ましい・・・
しかし所有マンションの 固定資産税・修繕積立金と火災保険
月５万円は貯金に回し 家賃と光熱費 食費 保険
介護の費用は３万円 お小遣いは３万円とプラン
先生のご子息は 他の御親戚に何を見られても困らない様にと
きちんとノートをとっていらっしゃるのを見せて下さった
『私だっていつどうなるか判らないし 息子にも娘にも申し訳ないけど
身内をほおっておくわけにもいかないし・・・』とＡ先生
そんな生活が２年間 お姉さまは一昨年 ペットのワンちゃんを亡くし
お散歩を止めてしまい歩行困難となってしまった・・・
それを契機に、タクシーでワンメーターの所に出来た新築特養にご入居
月々のお支払いは食費込で２２万円との事
ワタシは お姉さまが元気でいらっしゃるうちに遺言作成をお勧めした
マンションを先生に遺されるようにという内容を書面にする様に・・・
ご自分の猫ちゃんをご子息に預け お姉さまのワンちゃんの世話までてらしたＡ先生
『遺言ぇ でもねぇ どうしようかしらねェ』と なかなか進まない
Ａ先生とお姉さま 鬼籍に入られたご兄姉２人にはお子さんが５人
お姉さまの相続人は５人の甥姪と存命の妹弟で７人となる
『みんな 要らないって 放棄するって言ってるからねェ』って
それって ホントかねェ？
いや、疑ってるワケじゃないけど、実際はどうなるかわからないよね〜って思うワタシ
時にはご自分の体調を崩してまでお姉さまをサポートしてらしたＡ先生
なんだか歯がゆいけれど まぁ ワタシがやきもきする事じゃない
どこの家も きっとこうなんだろうなぁ と しみじみ思う・・・
こういう『ウチは大丈夫』 が 難儀なんだよなぁ
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